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環境アレルギーアドバイザーは、アレルギーやシックハウス症候群など環境由来の健康問題に対して正しい知識を有し、患者やその家族、周囲の環境を理解し、環境改善をサポートする専門家です。

環境アレルギーアドバイザー
機構について
全国安心住宅ネットワーク 代表 神田紀男
全国安心住宅ネットワークでは、シックハウス問題に関心の深い人たちと住まいを通じて室内空気質をはじめとする住まいの環境整備に取り組んでいます。[ 続きを読む→ ]
住まいの相談を受ける中で、アトピー性皮膚炎や喘息などアレルギーの子供さんを持たれている方も多く、住まい環境に強い関心を持たれておられます。その方々に住まいに対して適切なアドバイスを送らないといけない立場として、今回の環境アレルギーアドバイ―資格試験がその一翼を担うものであると思います。
大事なことは資格を取るということよりも、何を知り、学ぶか、そして、資格を得た後、それをどのように生かし、役立てるかだと思います。普段よりシックハウスやアレルギーの方々の住まいの相談を受ける立場として、この資格を通じてさらに視野が広がっていく気がします。これから資格を保持される方々とともに、シックハウスやアレルギーなどの問題を抱える人たちの住まい環境の改善に取り組んでいけることを願っております。
日本住宅性能検査協会 理事長 大谷昭二 氏
2012年12月低炭素促進法が施行されました。低炭素化の義務化です。省エネ性能が高い住宅などを地方自治体が認定する「認定低炭素住宅」が推進されることになりました。[ 続きを読む→ ]
背景としは、CO2の削減とともに健康増進効果の価値観を広めることが再生可能エネルギーを普及させる説得力を持つと考えられているからです。
昨今の住宅は気密性が向上し、不適切な換気計画が原因で室内の湿度が上昇し、それに伴い結露やカビ・ダニなどの微生物が繁殖しやすい環境となっています。さらに、各種建材、家具、家電製品、PC、生活用品、や殺虫剤などから科学物質が発生しており、VOCのみならず難燃剤などの添加物に含まれるフタル酸エステルや有機リンなどの発生の問題が指摘されています。
以上のことから、住宅計画では適切な換気と調湿建材の採用などで湿度上昇を防ぎ、家具・備品などから発生する化学物質に配慮する必要があることが分かります。

断熱化するとさまざまな病気の有病率、つまり病気にかかる割合が減る、というデータがあります。1万人以上を対象にアンケート調査をした結果、断熱性能の低い家から高い家に転居した場合、心疾患をはじめ気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの病気が、いずれも大幅に改善したことがわかりました。改善した理由は、室内気温が上昇したことに加え、結露が発生しなくなったためにクロカビやダニが減少したこと、換気がよくなり室内の空気がきれいになったことが考えられます。
住宅産業を推進する業者、担い手が環境アレルギーの何であるかを理解し消費者とって、目配りの聞いた提案をすることが求められています。
この「環境アレルギーアドバイザー」資格は、専門的知識を認証する証として広く社会的に認知されるものと確信していています。
天理よろづ相談所病院小児科 南部光彦 氏
大人も勿論ですが、成長期にある子どもたちにとって生活環境は特に重要です。
まずウイルスですが、空気中にはさまざまなウイルスが漂っており、そのウイルスに免疫のない子どもたちは、鼻や口からウイルスが入って次々に感染していきます。[ 続きを読む→ ]
特に保育所や幼稚園、学校では大流行することがあります。勿論、接触によって移ることもあります。ウイルスについては、感染した後に免疫ができることが多いので、ある意味では小さいうちにウイルスにさらされるのは必要とも言えるでしょう。罹患した場合に重症化する危険性があるような病原微生物については、ワクチンによって予防できるものもあります。
ただ問題なのは、室内ではホルムアルデヒド、屋外では車の排気ガス、たばこの煙、黄砂、PM2.5など皮膚や気道を刺激するさまざまな有害物質です。
またアレルゲンでは、特に気管支喘息と密接に関係するのはダニ、カビ、ペットのフケなどですが、ダニの発生源としては特に布団が重要です。しかも睡眠中、ずっと布団に密着しています。ダニは乾燥や熱に弱いので、晴れの日には布団を干すようにしましょう。ダニの死骸や糞がアレルゲンになりますので、干した後はしっかりと掃除機をかけましょう。
部屋の掃除も大切です。掃除は見た目をきれいにするためだけではなく、空気をきれいにするためでもあります。部屋の掃除は、むきになってもダメです。如何に手を抜いて、しかも楽しく、効率よくするかがポイントです。
子どもたちや喘息患者さんたちの生活環境を守ってくれる日本環境保健機構の今後の活躍に期待しています。
NPOシックハウス診断士協会 副理事 高尾和宏
シックハウス診断士資格試験の立ち上げから11年。シックハウス問題を切り口に、環境由来の健康問題について考え、現代に生きる我々が日常生活で知っておくべきこと、改善をしたほうがよいことなどを学ぶきっかけとして、さらにシックハウス問題の解決のための専門家の育成の一環として資格試験という手法で取り組んできました。[ 続きを読む→ ]
この環境由来の健康問題の中で、とりわけアレルギーは問題が大きいにも関わらず、アレルギー疾患の人、そのご家族以外、言葉は知っていても当事者でない場合、そのことを身近な問題として積極的に捉えにくいのでは、と感じることもありました。

アレルギー疾患の人やそのご家族、また、専門医などにより関連する団体が全国にあり、アレルギー問題に取り組まれる姿をみるに、その周りの人も知っておくべきことを保健の分野から取り組む一環としてアレルギーに関する試験を実施することの意義を強く感じます。

環境アレルギーアドバイザー試験を通じて、問題の当事者のみでなくその周囲の人の行動指針、アレルギーの啓発に寄与するものであると信じ、お互いに活動を継続していけることを願います。
麻布大学獣医学部獣医学科微生物学第1研究室 教授 阪口雅弘
環境アレルギーに対するメッセージ
わたくし自身は、これまで長年にわたり、大学や研究機関で環境アレルギーの研究を行ってきました。環境アレルギーを引き起こす原因はダニやペットなどの環境中のアレルゲンです。このダニやペットアレルゲンを中心にその測定法にも取り組んで来ました。[ 続きを読む→ ]
この測定法により、正確に環境中のアレルゲン量を測定することが可能になりました。さらにこの測定法を利用することにより、家庭内で行う様々なアレルゲン除去対策の評価も可能になりました。これは環境アレルギーの治療・予防の1つとして、家庭内でアレルゲン除去対策を行い、アレルゲンの暴露量を減らすことができます。このような対策によって、アレルギーの症状を軽減したり、また、アレルギーの発症を予防することが可能になると考えたからです。
特にダニアレルギー対策として積極的な室内環境改善(ダニアレルゲンの除去または回避)はアレルギー症状軽減に効果があると多くの学術的報告があります。環境整備は、専門家の指導の元に正しい行われたときに、環境中のアレルゲン量が大幅に低下し、それがアレルギー症状の改善を促進します。そのため、患者が暴露を受ける環境を把握し、必要に応じてアレルゲン量の測定を行いながら、暴露の機会と暴露量を共に減らすことが重要であると考えられます。しかし、アレルギーやアレルゲンに関してあまり知識のない多くの患者が室内環境改善を正しく行うことは困難であります。環境アレルギーアドバイザーがオーダーメイド的にアレルギー患者への室内環境改善の指導を行うことができればいいと考えています。もちろん、アレルギーの患者さんが正しい環境アレルギーの知識を持つことも重要です。そのためにもアレルギー患者やその家族にアレルギー啓発事業を行う日本環境保健機構のような組織も必要と考えています。
NPO法人日本オーガニックコットン流通機構 理事長 宮嵜道男
このたび、社団法人日本環境保健機構が設立されました由、心からお祝い申し上げます。
効率優先、経済優先の日本の現状の中で、乱用される化学薬剤の影響を受けて、症状に苦しむ患者さんが増えています。そのような中、適切な情報を広く伝えることが重要になって来ています。今後の貴機構のご活躍が期待されます。[ 続きを読む→ ]

当、NPO法人日本オーガニックコットン流通機構「NOC」は、1993年から有機栽培のコットンの普及とNOC商品のエコロジー認定を行っている組織です。

一般の綿の産地では、化学肥料や除草剤、殺虫剤などの農薬の害があり、土壌を傷め、周辺の自然環境を汚し、更にそこで働く農業者たちの健康を損ねているという事実があります。
これに代わる安全な農業として「有機栽培のコットン」があることを知り、普及活動を始めました。
有機農業は、農薬を使って効率良く栽培する従来型の栽培とは異なり、手間ひまをかけて堆肥を作り、天敵昆虫で害虫駆除、収穫の時も、手で綿花を一つ一つ摘むという方法で行われます。

農薬を使わない、遺伝子組み換えの種を使わない、貧困農村の救済支援をするなど、従来の効率重視、コスト重視のやり方と正反対の方法です。
原料がそのように特別なものならば、線製品を作る工程でもその考え方を活かそうと考え、製造加工規定を策定しました。
化学的な漂白、染色、防縮、柔軟などの加工を制限して、廃水が環境を汚さない規定です。
その規準を満たした商品には、認定ラベルを発給する仕組みを作りました。
 
日本の繊維産業は、時代をリードした活況の時代から後進国にその席を譲り、慢性的に不況産業となりました。
そのため企業間の生き残りのための過当な競争になり、化学的な処理による加工に奔りました。
色が変色しない、縮んだり伸びたりせず形が崩れない、発熱する又はひんやりする等々、少しでも新しい機能をつけて最大限にアピールして売り上げを追及してきました。
幾多の化学薬剤を駆使してコストと効率を満たし、常に“売る側の論理”で色々なものを作ってきました。

ところが、繊維加工の工程で使われる化学薬剤がアトピーアレルギーや接触性皮膚炎、化学物質過敏症という症状を悪化させる事が明らかになり、繊維産業にも「安全性」という新しい要求に応えなければならなくなりました。

1998年、風も爽やかな5月、東京(港区)白金の北里大学病院へ向かいました。病院の用度課の担当者から呼ばれていました。それより2週間前に納品していた寝具やタオルの打ち合わせだろうと軽い気持ちで臨んだのでしたが、話を聞いているうちに事の重大性が分かってくると身震いしました。
その内容は世界でも三例目という珍しい化学物質過敏症の専門医療施設を開設することで、すべての設備が整って患者を一日でも早く向かえたいところだった。ところが施設内の化学物質の程度が強力な空気清浄機をもってしても予定の清浄度にならずオープンできないということでした。
一般市販されている寝具などの繊維製品を調達して院内に持ち込んで、これが化学物質の発生源だったのでした。
市販の商品がそれ程化学物質を発生させている、と云うことに気が付いていませんでした。
世の中を見渡してみても化学処理をしていない製品を見つけるのは至難のわざでした。
たまたま空調設備を納入していた会社の女性の担当者が当方の製品カタログを持っていてNOCのオーガニックコットンがいいかもしれないと病院に提案したのでした。
そこで色々なNOCのオーガニックコットン製品14〜15点の中から出る化学物質の検査が行われました。
結果は一般の製品と比べて格段に少ないということでした。これは当然のことで、無農薬の綿原料を100%使い、化学処理をせずに仕上げることをテーマにして出来た製品だったのです。
すぐにその場で寝具、検査着、タオルや靴下などなど正式注文があり、大急ぎで取りまとめ無事に納品しました。
以上のように、綿は綿でも一般の綿製品とは全く考え方の違う特異な製品が、医療の現場で役に立ったという事でした。

化学物質過敏症は、生活環境中に無自覚に無造作に撒き散らされた化学合成薬剤が人体にとって重大な負荷になっていることを社会に向けて警告しました。これを受けて、各産業界では少しずつですが、改善に向かっています。
多くの消費者が化学物質の問題に気が付いて、天然の安全な物を選択的に買うようにすれば、メーカーは「売れる物を作る」という大原則に従って製造販売していきますので、安全な商品が手軽に買える社会に変わってゆきます。
服を着ることとはどういうことで、何が必要か、ヒトのカラダから見た衣服のあり方はなにかという視点が求められるようになってきました。
ヒトが感じる本来的な「快適感」を追求してゆくと、「良く吟味された天然素材を化学的な加工をしないで自然の風合いを保った製品」という事になります。
オーガニックコットンはこの意味で最高の素材です。
今後ともご関心をお持ちいただけますようお願いします。